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天竜川流域侵略植物駆除7.29大作戦情報(4)統一行動日

■■ 天竜川流域侵略植物駆除7.29大作戦 ■■


◆本日統一行動日、岡谷、辰野、駒ヶ根、中川、飯田各会場終了


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 平成14年ころから、天竜川河畔に繁茂するアレチウリの対策について気になりながらなかなか手が出せず、平成16年8月1日にはじめて『侵略植物駆除8.1大作戦』を辰野、駒ヶ根、高森、飯田会場で実施しました。当時は、今ほどアレチウリの存在が一般市民の皆さんに周知されていないこともあって、沿道を通る方々が夏の最中に河原に入って汗だくになって駆除作業をしている私たち天竜川ゆめ会議の会員を、怪訝そうな眼差しで見ていたことが思い出されます。
 あれからほぼ10年。天竜川ゆめ会議が主催する会場も、岡谷から飯田まで8会場に増えました。駆除作業に参加いただいたボランティアの数も、延べで約5000名を越しました。
 普段の生活の中ではなかなか行くことのない天竜川河畔かもしれませんが、久しぶりにアレチウリを駆除されてさっぱりした川面になった天竜川を見ると、ご参加いただいた皆様も爽やかな気分になるのではないでしょうか。

 本当の「治水」は、川をよく観察すること、「知水」であるというお話があります。平常の川をよく観察することによって、川の異常時にいち早く気がつき避難することが出来るとしています。なるほど、普段の川の顔色が分かっていれば水の色であったり、水量であったり、音であったり、何らかの変化に気がつくはずです。そのような微妙な川の変化を見逃さないためにも日頃から川に足を運んでみるのはいかがでしょうか。アレチウリの駆除作業は暑いばかりで楽しくはありませんが、平常時の川の顔色を見に来たついでにゴミ拾いとアレチウリ駆除をしてみていただきたいと思います。
 東日本大震災以降、「環境」を切り口に活動してきた私共ですが、その活動の方向性のなかにこの頃「防災」というものがチラチラと見えています。

 この「天竜川流域侵略植物駆除大作戦」の真の目的は、流域の住民ひとりひとりが「後世に誇れる天竜川を創造して行かなければいけないこと」に気づくことにあります。有史以来、私達天竜川流域住民は天竜川から災害という恐怖よりはるかに多くの大きな恩恵を授かって来ました。恵まれた現代社会において、私達の中でその存在が意識から希薄になりつつある“私達の大切な宝物である天竜川”に人が集い、共に作業することによって天竜川に対する意識を少しでも高揚することができたならば、この企画は成功といえるでしょう。さらに、このような作業を継続することによって、天竜川を介し流域の住民や行政関係者の一人一人が協力し合って、すばらしい郷土を作り上げていこうとする気運がなお一層盛り上がれば、私たちの目指す「天竜川みらい計画」の実現は叶うと信じています。

 末筆になりましたが、早朝から駆除作業にご協力頂きました皆様に厚くお礼を申し上げます。お疲れさまでした。ありがとうございました。