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■■『天竜川シンポジウム』開催のお知らせ
~豊かな自然を大切にし、地域の特性を生かした景観の創出~

入選(池田豊)坂戸峡の秋b.jpg
私の大好きな水辺の風景写真コンテスト入選作品 「坂戸橋」池田豊氏
【開催趣旨】
 長野県は日本列島のほぼ中央に位置し、「日本の屋根」とも呼ばれ、全国的に最も清涼な水の得られる最上流の県のひとつとして知名度が高く、豊かな水環境を有しています。長野県を源とする天竜川、木曽川、千曲川、犀川、富士川、姫川などのわが国でも有数の大河川の流域には、四季折々に姿を変える風景や河川、自然と水田の織り成す美しい水辺の風景が広がります。
当会天竜川ゆめ会議が、自分たちの行動目標として掲げているバイブル『天竜川みらい計画』のみらい方針の「環境」の項目には、“豊かな自然を大切にし、伊那谷の特性を生かした景観を創出する天竜川”として「景観」の目標をまとめました。2つのアルプスに挟まれた伊那谷を流れ下る天竜川のあるべき「景観」として、アルプスや渓谷の美しさを大切にした景観の創出、四季おりおりの自然に誘われ誰でも行きたくなるような川、自然回復力による景観の再生を挙げました。
白い礫河原の風景を『天竜川の原風景』として再生しようと毎年実施している「天竜川流域侵略植物駆除大作戦“冬の陣”」もすでに9回を数えます。
当シンポジウムでは、景観・川づくりで先進的な研究者を招き、天竜川などをモデルとして、地域特性や社会特性を生かした景観づくりの着目点や留意点を拾い出し、住民と行政が協働で取り組む「流域の景観形成」の方向性を会場全体で考える機会とします。


【日時・会場】

  ■日時:平成26年10月18日(土) 9:30 ~ 17:00

  ■場所:飯島町文化館 大ホール 参加費無料
 

   ■対象:一般市民・住民で自然環境や景観に関心の高い方
       行政、設計・施工事業者の川づくり担当者、河川環境研究者


参加申込用紙に必要事項を記入の上、FAX(0265-83-7745)で事務局にお申し込みください。


【プログラム概要】 一部予定、敬称略

  9:00  《開 場》  受付開始
  9:30 ~《開会の辞》 飯島町長 高坂 宗昭
  9:40 ~《主催者挨拶・趣旨説明》 NPO法人天竜川ゆめ会議 副代表理事 吉川 篤
  9:50 ~ バス乗車 
 10:00 ~《エクスカーション》 出発
 10:15  駒ヶ根市太田切床固工群 天竜川上流河川事務所説明
 10:50  古城公園   宮田村役場説明
 11:30  中川村坂戸峡 中川村役場説明

 12:10 ~《昼食》 各自

 13:00 ~《河川管理者の報告》「遠山川の景観形成に向けた取り組み」
               高橋 雅(未定)(長野県建設部 下伊那南部建設事務所)
 13:20 ~《基調講演1》「川の風景からまなぶこと」
               佐々木 葉(早稲田大学教授)
 14:00 ~《基調講演2》「川づくりから見た河川景観」
               島谷 幸宏(九州大学教授)
 14:40 ~《休憩》
 14:50 ~《討論》「河川景観のつくり方」
 コーディネーター 百武ひろ子(NPO法人合意形成マネジメント協会理事長)
     パネラー 島谷 幸宏(九州大学教授)
          佐々木 葉(早稲田大学教授)
          宮本 善和(江戸川大学非常勤講師)
          中島 一郎(天竜川上流河川事務所 副所長)
          (未 定)(長野県建設部)
          福澤 浩 (NPO法人天竜川ゆめ会議 代表理事)
 16:15 ~《表彰》私の大好きな水辺の風景写真コンテスト
         飯田市長賞、伊那市長賞、駒ヶ根市長賞、飯島町長賞、中川村長賞、
         宮田村長賞、カメラのキタムラ賞、他
 16:35 ~《総評・総括》天竜川上流河川事務所所長 中谷 洋明
 16:50 ~《謝辞・閉会の辞》 NPO法人天竜川ゆめ会議 代表理事 福澤 浩
 17:00 ~ 閉会
 17:30 ~ 懇親会受付 
 18:00 ~ 懇親会開会

【主催・共催・後援】
   ■主催:特定非営利活動法人天竜川ゆめ会議
   ■共催:(予定)
       飯島町/飯島町教育委員会/長野県/長野県治水砂防協会
      /(一社)長野県建設業協会/(一社)長野県測量設計業協会
      /(一社)長野県南部防災対策協議会/(一社)南信防災情報協議会
      /(一社)建設コンサルタンツ協会関東支部長野地域委員会

【問合せ先】
       特定非営利活動法人天竜川ゆめ会議 事務局 Tel 0265-83-7744 Fax 0265-83-7745
        長野県駒ヶ根市赤穂14616-67 ㈱緑地計画内  福澤・倉田

  ※当シンポジウム参加者には、測量系CPD・建設コンサルタント系CPD・施工管理技士会CPDSを付与予定。


  ※この事業は、「長野県元気づくり支援金」の助成を受けて実施しています。


■■今年も、アカウミガメの赤ちゃんに逢ってきました■■

さあ出発.jpg 2014年9月13日(土)、天候にも恵まれ65名の参加者が2台のバスに分乗して遠州灘でアカウミガメの放流をしてきました。昨年はあいにくの台風で中止となりましたが、今年は絶好調の好天。諏訪市、岡谷市、茅野市の参加者を乗せて出発した1号車は、伊那市、松川町で参加者をピックアップして恵那SAを目指しました。駒ケ根市を出発した2号車も恵那SAに到着。2台は合流して遠州灘を目指します。
天竜川河口2.jpg
 天竜川の河口を見学した後、毎回協力を頂いている磐田市(長野県伊那市、駒ケ根市と友好都市)のご厚意で、磐田市竜洋昆虫自然観察公園で天竜川の勉強会を開催しました。「天竜川の魚たちの」のお話はパワーポイントで解りやすい説明でした。お話が難しくてちょっと眠たくなったチビッコもいましたが、しっかりメモを取って勉強しました。

勉強会.jpg   勉強会2.jpg
上流の砂.jpg 場所を、中田島砂丘に移して地元NPOのサンクチュアリジャパンの皆さんにウミガメの生態について説明を受け、いよいよ遠州灘に。
 山国信州からの参加者は海風を感じるだけでテンションが上がります。まずは、天竜川が運ばなくなった上流の砂を砂丘にプレゼントします。

カメの赤ちゃん.jpg いよいよお待ちかねのアカウミガメの赤ちゃん放流です。一人一匹ずつ手渡されたアカウミガメの赤ちゃんをしっかり観察します。ゴムみたいにプニョプニョでやわらかいけど飛んでいるように足をバタバタさせるウミガメの赤ちゃんのかわいさはたまりません。「放流するの、もったいない気がする。」でも、放流の時間がきました。


放流.jpg 一列に並んで一斉に放流です。赤ちゃんカメたちは海に向かって必死に歩きます。これから彼らの長い旅が始まります。海流に乗ってアメリカ西海岸にたどり着き、再びこの中田島砂丘に戻ってくるまで20年。生存率は1/5000と言われています。メスのウミガメは産卵のために浜に上がりますが、オスのウミガメは今日ここで海に入れば二度と浜に上がることはありません。
 放流したウミガメたちは、時々顔をあげて呼吸をします。その姿が見えなくなるまで、参加者たちは海を見つめていました。

呼吸.jpg  解れ.jpg
 人間の営みが自然に与える影響をまったくなくすわけにはいきません。でも、20年後に帰ってきたウミガメたちが産卵できる砂浜は残しておきたい。せめて、ウミガメたちがクラゲと間違えて誤食してしまう海面に浮かぶレジ袋をなくすことくらいはできそうです。
 「できることからやっていきましょう。」と参加者の皆さんは感想文に書き込んでくださいました。他人ごとではなく、一人一人が自分自身の問題として「環境」を考えることが大切だと感じました。来年も開催する予定です。ご興味のある方は是非、ご参加ください。 (文責:福澤)

※この事業は、(一社)中部ものづくり協会 地域づくり活動助成金を受けて実施しています。