■■アカウミガメ放流ツアーに行って来ました■■
平成23年9月10日(土)
秋晴れの最高の天候に恵まれて、今年も遠州灘でアカウミガメの放流をしてきました。直前でキャンセルが相次いで参加人数は80名となりましたが、1号車は7時に辰野町川島小学校を出発。2号車は8時に駒ヶ根昭和伊南病院を予定どおり出発し、それぞれ待ち合わせ場所で参加者を拾いながら天竜川河口を目指しました。
車内では岡本さん出題の、恒例!『天竜川カルトクイズ』で大盛り上がり。中には内緒で携帯サイトから答えを拾い出し、100点を獲得する参加者が現れ、大顰蹙をかったりしていました。
天竜川河口では、0.6KPの写真を取りながら「天竜川のはじまりはもっと沖の方なんだね。」と話す子供たち。ご協力いただいた磐田市の竜洋公民館”なぎの木会館”では、参加者が公民館の大きさにびっくり。勉強会では、国土交通省浜松河川国道事務所や磐田市の皆さんから天竜川や風力発電についてお話を聞きました。
子供さんにはちょっと難しかったでしょうか。
そして迎えた”ウミガメ放流”。サンクチュアリネイチャセンターでアカウミガメの保護活動を始めてから髪が白くなってしまった馬塚さんからウミガメの生態についてお話を伺いました。
・浜辺に4輪駆動車が入って亀の卵をつぶしてしまうこと。
・車のワダチを乗り越えられなかったカメの赤ちゃんが死んでしまうこと。
・ウミガメの卵を盗んで食べてしまう人たちがいること。
・ウミガメが生まれて黒潮に乗ってアメリカ西海岸にたどり着き、再び遠州灘に戻るのに20年かかること。
・海に帰っていったウミガメが再びこの砂浜に戻る確率は5000匹に一匹だということ。
・肺呼吸のウミガメが海面すれすれを泳いでいると、そこに浮遊しているポリ袋を大好物のクラゲと間違えて捕食して、やがては死んでしまうこと。
・そして、このままだと20年後に戻ったウミガメが卵を産む砂浜がなくなってしまうかもしれない事。
参加者はそれぞれに理解し、環境保護の必要性を感じたようです。
浜辺での子ガメの放流では、一人一匹ずつ渡された子ガメと一緒に写真をとってかわいい子ガメを観察しました。
いよいよ放流のとき。参加者が一直線にならんで手を離すと、子ガメたちはまっすぐに海に向かいます。打ち寄せる波に押し戻されてもまた海に向かいます。自分のカメがなかなか海にたどり着けなくてもどかしそうな顔をしている子供たち。
すべての子ガメが海に戻っていっても固まってしまったように、なお、遠く沖合いを眺めて帰ろうとしない参加者達。この子ガメ達は今日から一人で長い旅を乗り越えます。勉強会で勉強したことを思い出しながら時折息継ぎのために波間に小さな頭を出す子ガメがいとうしく、そして頼もしく見えたのかもしれません。
参加者それぞれが、それぞれの感じ方をした放流会を終え、バスは天竜川上流部に帰ってきました。この子供たちが何を感じて
これからどのような人生を送っていくのか。きっとこの感動はそれぞれの人生に影響を与えたのではないかと感じました。
「子供たちの健全育成」を目的の一つに掲げる天竜川ゆめ会議の
活動の結果が、具体的に見えるのはまだ先かも知れませんが、きっとすばらしい未来が訪れると信じて活動を展開して行くことの
必要性を感じました。
黒子役に徹して運営にご協力いただいたスタッフの皆様に感謝申し上げます。
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長野日報
平成23年9月10日(土)
秋晴れの最高の天候に恵まれて、今年も遠州灘でアカウミガメの放流をしてきました。直前でキャンセルが相次いで参加人数は80名となりましたが、1号車は7時に辰野町川島小学校を出発。2号車は8時に駒ヶ根昭和伊南病院を予定どおり出発し、それぞれ待ち合わせ場所で参加者を拾いながら天竜川河口を目指しました。
車内では岡本さん出題の、恒例!『天竜川カルトクイズ』で大盛り上がり。中には内緒で携帯サイトから答えを拾い出し、100点を獲得する参加者が現れ、大顰蹙をかったりしていました。
天竜川河口では、0.6KPの写真を取りながら「天竜川のはじまりはもっと沖の方なんだね。」と話す子供たち。ご協力いただいた磐田市の竜洋公民館”なぎの木会館”では、参加者が公民館の大きさにびっくり。勉強会では、国土交通省浜松河川国道事務所や磐田市の皆さんから天竜川や風力発電についてお話を聞きました。
子供さんにはちょっと難しかったでしょうか。
そして迎えた”ウミガメ放流”。サンクチュアリネイチャセンターでアカウミガメの保護活動を始めてから髪が白くなってしまった馬塚さんからウミガメの生態についてお話を伺いました。
・浜辺に4輪駆動車が入って亀の卵をつぶしてしまうこと。
・車のワダチを乗り越えられなかったカメの赤ちゃんが死んでしまうこと。
・ウミガメの卵を盗んで食べてしまう人たちがいること。
・ウミガメが生まれて黒潮に乗ってアメリカ西海岸にたどり着き、再び遠州灘に戻るのに20年かかること。
・海に帰っていったウミガメが再びこの砂浜に戻る確率は5000匹に一匹だということ。
・肺呼吸のウミガメが海面すれすれを泳いでいると、そこに浮遊しているポリ袋を大好物のクラゲと間違えて捕食して、やがては死んでしまうこと。
・そして、このままだと20年後に戻ったウミガメが卵を産む砂浜がなくなってしまうかもしれない事。
参加者はそれぞれに理解し、環境保護の必要性を感じたようです。
浜辺での子ガメの放流では、一人一匹ずつ渡された子ガメと一緒に写真をとってかわいい子ガメを観察しました。
いよいよ放流のとき。参加者が一直線にならんで手を離すと、子ガメたちはまっすぐに海に向かいます。打ち寄せる波に押し戻されてもまた海に向かいます。自分のカメがなかなか海にたどり着けなくてもどかしそうな顔をしている子供たち。
すべての子ガメが海に戻っていっても固まってしまったように、なお、遠く沖合いを眺めて帰ろうとしない参加者達。この子ガメ達は今日から一人で長い旅を乗り越えます。勉強会で勉強したことを思い出しながら時折息継ぎのために波間に小さな頭を出す子ガメがいとうしく、そして頼もしく見えたのかもしれません。
参加者それぞれが、それぞれの感じ方をした放流会を終え、バスは天竜川上流部に帰ってきました。この子供たちが何を感じて
これからどのような人生を送っていくのか。きっとこの感動はそれぞれの人生に影響を与えたのではないかと感じました。
「子供たちの健全育成」を目的の一つに掲げる天竜川ゆめ会議の
活動の結果が、具体的に見えるのはまだ先かも知れませんが、きっとすばらしい未来が訪れると信じて活動を展開して行くことの
必要性を感じました。
黒子役に徹して運営にご協力いただいたスタッフの皆様に感謝申し上げます。
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