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天竜川ゆめ通信

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伐採後橋.jpg

 天竜川ゆめ通信  Vol.8   2011.2.8



“冬の陣”ご協力ありがとうございました


 私ども天竜川ゆめ会議が、多くのボランティアの皆さんと毎年夏場に実施してきた『天竜川流域侵略植物駆除大作戦』のアレチウリの駆除作業のアンケートで「河道内のニセアカシアが景観を壊している。」「わたしの子供の頃には天竜川にニセアカシアは無かった。」等のご意見を頂きました。その後、運営会議で議論を重ね、天竜川の景観回復と災害防止の観点から、平成17年に『天竜川の河畔を考える会』を開催しました。それぞれの立場から、大勢の方にご参加いただいた2回の議論から、駒ヶ根市下平地区の皆さんは「今現在そこに住まう住民が考える景観、それが一番望ましい景観ではないか。ニセアカシアを伐採し、私達がイメージする“天竜川の原風景”を取り戻そう。」と結論付けられました。その際に、「せめて下平から東伊那の堤防が、東伊那から下平の堤防が見えるようししたい。」といった意見も出されました。
 それから5年の歳月を経て、今年平成23年に駒見橋上流では下平から東伊那の堤防が見えるようになりました。「『天竜川の河畔を考える会』から毎年、伐採作業にご参加いただいている、太田切土地改良区の役員の方と昼の炊き出しを食べながら、「胆の長い話だな。国土交通省がやれば一年できれいに整備できるかもしれないが、地元の住民とボランティアの有志の衆で伐採すると手間がかかる。最初の年に伐採したところは来年くらいには、また伐採が必要だな。それでも、私は自分達の地区の景観は自分達で守るのが本当だと思うよ。」と、感想を頂きました。
 今回の企画にも、国土交通省天竜川上流河川事務所の関係者の皆様には作業道の整備から、当日の安全管理まで多岐にわたりご協力いただきました。「住民と行政の協働で行う河川環境整備」は、簡単ではありませんが、確実に定着を始めていると確信しています。さらに多くの皆さんが天竜川の環境や景観に関心を持ち、“私たちの大切な宝物、天竜川”を自信と誇りを持って次世代に引継ぐために、ご協力を賜りたいと存じます。

 末筆になりましたが、今回の伐採ボランティア作業にご参加いただきました皆様に厚く御礼を申し上げます。

 文責:天竜川ゆめ会議 福澤