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アカウミガメ放流ツアーに行ってきました

■遠州灘アカウミガメ放流ツアーに行ってきました■


今年もアカウミガメ放流ツアーIMG_2425aに行ってきました!

 2024年9月7日、ノロノロ進んだ台風10号の通過が1週間ズレていたら、どんなことになっていたかとハラハラドキドキでしたが、秋晴れの最高の天候となりました。今年もアカウミガメの放流に行ってきました。河口伊那市から飯田市までの区間で37名の参加者を乗せた伊那バスチャーター便は中央高速をひた走ります。中央道から東海環状、新東名を経由してバスは天竜川左岸河口部へ到着。普段見慣れた天竜川より圧倒的に広い川幅に参加者たちはびっくり。遠くで水飛沫をあげるジェットスキーや大きな風力発電のプロペラにも注目していました。

 河口を離れ、バスは駒ヶ根市や伊那市、喬木村と姉妹都市である磐田市のなぎの木会館へ。砂しっぺい太郎がお出迎えです。磐田市役所職員の皆さんの案内で研修室に入ると寒いくらいの冷房で、熱さでバテ気味だった信州人もほっとしました。各自持ってきた昼食をとって、午後から天竜川の砂についての勉強会です。国土交通省浜松河川国道事務所のご協力で上流から下流までの砂の標本や岩石のスライス標本を手に取りながら、「伊那の砂や駒ヶ根市下平の砂もあるね」、「粒の大きさや色が違うね」と親子で会話する声が聞こえます。

 勉強会も終わり参加者はバスで中田島砂丘へ移動。サンクいよいよ待ちに待ったアカウミガメの放流体験です。サンクチュアリネイチャセンター3階の研修室でウミガメの生態や今問題になっている事柄を勉強しました。上流からの土砂運搬の減少による海岸浸食で、アカウミガメの産卵する場所が減少していること。海洋漂流ゴミの誤食によって死んでしまうアカウミガメたちの現状など、人間の生活が生んだ様々な要因がアカウミガメの生活に影響を与えていることを学びました。

 それでは、いよいよ中田島砂丘へ移動してIMG_2415aアカウミガメの赤ちゃんの放流です。係の方からアカウミガメの赤ちゃんを受け取った参加者たちは口々に「かわいい」、「パタパタしてる」。毎回感じますが、可愛すぎて放流できない雰囲気です。砂浜に線を引いてそれより海側に出ないように約束してから「はーい、放流してくださ~い」の号令で参加者の皆さんは名残惜しそうにカメを砂の上に放します。一心に海に向かって歩き出すアカウミガメの赤ちゃんたち。生まれたばかりなのに勇敢に荒海に向かって歩き出します。IMG_2426a波に戻されてひっくり返ったカメもいます。打ち寄せた1回の波で海に入っていく赤ちゃんもいます。参加者の皆さんは一喜一憂しながら自分のカメの赤ちゃんを応援します。最後の赤ちゃんが波間に消えても参加者の皆さんはずっとお気を見つめていました。今日旅立ったアカウミガメの赤ちゃんがこの浜に帰ってくるのは20年後です。その時もこの浜の環境が保たれていることを祈ります。

かっぱ










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2024年07月21日